ストロメクトール stromectolと同成分
新型コロナウイルスの感染が世界に広がるなか、オーストラリアの大学が4月4日、アタマジラミ症などの寄生虫感染症の治療薬「イベルメクチン」が、新型コロナウイルスの抑制に効果があったと発表しました。
発表したのは、オーストラリア南東部メルボルンのモナッシュ大学の研究チームで、モナッシュ大学 カイリー・ワーグスタフ博士によると「1回量のイベルメクチンで新型コロナウイルスの複製を48時間以内に止めることができました」とのことです。
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「イベルメクチン」は、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授が発見した新種の放線菌「ストレプトマイセス・アベルメクチニウス」が生産する物質を元にMSD(アメリカの製薬会社)が創薬しました。
オーストラリアなどですでに30年以上、使われており、モナッシュ大学では、今後、「イベルメクチン」の臨床試験を行い、できるだけ早期に新型コロナウイルスの治療薬として応用したいと発表しています。
西村康稔経済財政・再生相は6日、新型コロナウイルス治療薬の候補「イベルメクチン」を研究する北里大を視察しました。
西村氏は視察後、記者団に治療薬の研究開発支援に「全力をあげたい」と述べた。「補正予算に日本医療研究開発機構(AMED)への200億円、ワクチン開発の100億円を計上した」と話しています。
「安倍晋三元首相からも高い期待感を示された」と述べ、実用化に向けた研究や治験を後押しする考えを表明しています。
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イベルメクチンはFDA(アメリカ食品医薬品局というアメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関)承認の抗寄生虫薬であり、HIV、デング熱、インフルエンザ、ジカウイルスなどの幅広いウイルスに対して試験管内で有効であることが示されています。
イベルメクチンは抗寄生虫薬で新型コロナ治療薬として期待を集める。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発、米ユタ大などは新型コロナ感染者に投与したところ、投与していない場合に比べ死亡率が約6分の1に下がったと報告しています。
又米ブロワードヘルスメディカルセンターの研究では、イベルメクチンの投与により、新型コロナ重症患者の致死率が80・7%から38・8%に改善した。 |
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※効果、効能は個人及び使用状況によって違います。
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腸管糞線虫症
- 通常、イベルメクチンとして体重1kg当たり約200µgを2週間間隔で2回経口投与する。本剤は水とともに服用する。
- 患者体重毎の1回当たりの服用量目安は以下の通りです。
体重(kg):mg数
15-24:3mg
25-35:6mg
36-50:9mg
51-65:12mg
66-79:15mg
80以上:約200μg/kg
疥癬
- 通常、イベルメクチンとして体重1kg当たり約200µgを1回経口投与する。本剤は水とともに服用する。
・患者体重毎の1回当たりの服用量目安は以下の通りです。
体重(kg):mg数
15-24:3mg
25-35:6mg
36-50:9mg
51-65:12mg
66-79:15mg
80以上:約200μg/kg |
※用法用量は症状や個人により異なります。医師の指示に従い使用してください。
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腸管糞線虫症、疥癬
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疥癬については、確定診断された患者又はその患者と接触の機会があり、かつ疥癬の症状を呈する者に使用すること。
- 本剤は水のみで服用すること。本剤は脂溶性物質であり、高脂肪食により血中薬物濃度が上昇するおそれがある。したがって、本剤は空腹時に投与することが望ましい。
- 本剤による治療初期にそう痒が一過性に増悪することがある。また、ヒゼンダニの死滅後もアレルギー反応として全身のそう痒が遷延することがある。特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合、又はそう痒が持続しても、特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合には、漫然と再投与しないこと。
重症型(角化型疥癬等)の場合、本剤の初回投与後、1〜2 週間以内に効果を確認し、2 回目の投与を考慮すること。 |
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- 消化器症状
- 下痢、食欲不振、便秘、腹痛などがあらわれる場合がある
- 皮膚症状
- 痒み、発疹などがあらわれる場合がある
- 頻度は稀だが、そう痒の一過性の増悪、中毒性皮疹などがあらわれる場合があり、異常が認められた場合は医師や薬剤師に連絡するなど適切に対応する
- 肝機能障害
- 頻度は稀だがあらわれる場合がある
- 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、吐き気などがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
※異常や副作用が発現した場合は、直ちに使用を中止し、医師や看護婦、または薬剤師に相談してください。 |